音の振動を床に逃さず、理想の音を求めたい。
「Stimmfuture」は、浮かして音を出すトライアングルのイメージで床とコロの間に空間をつくり、脚元の振動をインシュレートし音のぼけやノイズの解消に成功した新発送の支持具です。
支点から流線に広がったπ形が、床面に吸収されていた振動を空気振動に変換し、グランドピアノ本来の音をよりクリアに伝えます。ポーンと立ち上がる音、ダイナミックな響き、繊細な音調が、奏者の表現力をどこまでも広げます。
Stimamfuture Question&AnswerQ1.音がどのように変わるのですか?ご使用されたプロの方々からは、「音がそれぞれ立ち上がり、ポーンと空気にのっていく感じで、音に音量の幅と伸びが出て、事実以上のひとまわり大きいピアノを弾いている実感がある」「速いパッセージなど一つ一つの音が実によく聞こえるだけでなく演奏者の思いがよく伝わり、キーに指が吸い付いていく感じがあり疲れない」「弾いてから離すまでの指の動きで音の変化を感じる事ができる」「弾き方で音の高低が出る」などの声をいただいます。 |
「スティムフューチャー」(3個1組)※特許番号 PAT
※取り付け費として別途\5,000(税抜)を申し受けます。 [ 開発・販売元 ]滋賀県守山市勝部5-2-62 TEL 077-583-8411 FAX 077-583-8432 |
Q2.騒音防止はいかがですか?床への伝わる振動を減らしますので、騒音を減少できます。階下の部屋などへ音が伝わるのをおさえます。 |
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Q3.室内での不快な共鳴、
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Q4.地震は大丈夫ですか?2003年3月19日、(株)竹中工務店技術研究所で阪神・淡路大震災(M7.2)を再現した耐震実験を行い、クリアーしました。 |
今から7年くらい前、STIMMER SAALで弾かせてもらったBOSTONPianoの音色が忘れられずに私の心にありました。期せずして主人の赴任先が米のBostonに決まり、これはもう運命かもしれないと思い、BostonPianoを思い切って購入することにしました。まだまだピアノをはじめて何年も経っていない子供達のために、こちらでは研究員の身分で贅沢は出来ないはずの我が家でしたが、良い楽器で勉強しなくてはいけないと日々感じていた私に、迷いはありませんでした。そしてその良い楽器を手にするには、上野さんの調律が切り離せないものでした。そのため無理を言って年に一度、地球の裏側まで来て頂いているというわけです。楽しい楽器を手にすると、おのずと楽しい音楽を奏でたくなるものです。表情豊かなピアノに出会うと、演奏者のイメージも膨らんできます。 上野さんのピアノはそういう楽器です。調律者が精魂こめて魂を吹き込んだ楽器を、私たちも心を込めて演奏しようと努力します。優希11才、杏佳8才、はじまったばかりでまだ先は見えません。しかしこの二年間の彼女たちの成果はたいへん大きいものでした。 (2006年8月)
Stimmfutureならびに上野氏との出会いは、私自身の演奏家としての考え方を180度変えるものでした。イメージする、力を抜く、音をよく聴く、この三原則を実行するためには、ピアノそのものが豊かな音色であること、また演奏者の微妙な心の動きにも反応のよい楽器であることが必要です。 上野氏の作り出したStimmfutureによって我が家のピアノは魔法にかけられたように自由自在、色鮮やかに変化する楽器に生まれ変わりました。 ピアノとの対話が出来るようになり、音作りを逆にピアノから教えてもらうようになりました。今思うと、この二年間の彼女達の一番厳しい先生は、実は私ではなく、我が家のピアノだったように思います。
調律師の上野泰永さんは「究極のピアノを完成させる」という彼の巨大な目標を達成するため日夜ピアノをめぐった様々な研究をつづけている。 彼の情熱と実行力は常識をこえてすさまじく、思いついたアイディアは何としてでも実現させてしまう。 なにしろ自分の調律の実験のためのホール(1988年、理想のホール「スティマザール」を完成)をつくってしまった人なのだから。 そんな彼が、大まじめに「ピアノを浮かせる」なんてことを考えて、ついにそれを極限まで実現する「スティムフューチェアー」を開発してしまった。 ピアノの脚(そしてキャスター)が、響板に与える悪影響を取りのぞくために、また床に伝わる余分な振動を取りのぞくために、ピアノを浮かせてしまおうというのだ。 そんな冗談のようなアイディアにまじめに取り組み、ついには特殊な金属で「スティムフューチェアー」を開発、キャスターを浮かせることに成功。 さて、理屈は分かるが、それで音がそんなに違うものかな一と半信半疑のぼくは、様々な場所でいくつものピアノで実際の音を聴かせてもらった。 露骨すぎるほど違って、仰天するしかなかった。 「スティムフューチェアー」をつけると、ピアノが大きくなったように感じるのだ。 上野泰永さんの究極のピアノの道は、また一歩前進したようである。
10月29日(日)19時から東京ベイホテル東急にて、中国のメゾソプラノ王燕さんと私のコンサートが開かれました。 約200名の聴衆を前に、モーツァルトやシューマンの歌曲、ショパンのピアノ曲を演奏。 この日のピアノは全線の入った白いヤマハのC7が使用されたが(IMFの所持品)私の友達の京滋ピアノ調律の上野泰永さんから、ピアノの足を乗せる新しい台「スティムフューチェアー」を開発したから使ってみてほしいとの依頼があり、早速トライ。 「スティムフューチェアー」は金属性の台で、使用前はモワ-ツと床にすいこまれていた音が、使用中は全部の音がそれぞれ立ち上がり、ポーンと空気にのっていく感じで、目をみはった。音に音量の幅と伸びが出て、事実以上のひとまわり大きいピアノを弾いている実感がある。 早いパッセージなど一つ一つの音がよく聴こえないことはよくあることだが、これを使用すると実によく聴こえる。 そればかりでなく、演奏者の思いがよく伝わり、キーに指が吸い付いていく感じがあり、疲れなかった。 この日は大きな宴会場だったが、小さな部屋でも、いずれにしろ部屋の問題に影響されにくいと思った。 ピアノヘの装着の仕方で(キャスターのコロに接触させない、させる等)音が変化するので、ピアニストの好みに整調、整音、調律した上で、「スティムフューチェアー」使用すると万全なものにより多く近づく。 上野さんのお話によると、今回のは音を活かす為の製品だが、付属品として消音の効果のある装着部品も順次発表するとのこと。 日本特有の問題点である湿気の多さ、ホールによっては響きにくい場所での演奏にこれは福音になるだろう。